「中途と新卒の応募書類がまとめて届き、和暦で書かれた生年月日を西暦に直して、選考日時点の満年齢を名簿にする」という、事務仕事でよくある場面を想定して、HANEAge を実際に操作してみました。先に結論を書くと、履歴書の「昭和64年1月5日」を和暦のまま貼り付けるだけで、3名ぶんの西暦・和暦・満年齢が1つの表に並びました。そのまま表計算に貼れる形でコピーでき、CSVでも保存できます。改元の年の「昭和か平成か」も、月日まで読んで1つに決めてくれました。「和暦変換」「年齢計算」「生まれ年」のどのタブにも、1件ずつ調べる画面と、何件でもまとめて調べる画面がそろっています。
やること:和暦の生年月日を西暦に直し、選考日時点の満年齢を出す
手元にあるという想定は、応募者3名ぶんの生年月日です。すべて架空のもので、氏名は伏せてA・B・Cと呼びます。
- A:昭和64年1月5日 生まれ
- B:昭和47年11月3日 生まれ
- C:平成17年8月20日 生まれ
名簿の欄は「生年月日(西暦)」と「年齢」の2つで、年齢は選考日である2026年9月22日時点のものにそろえます。「昭和は25を足す」と覚えている足し算でもだいたい出ますが、改元のあった年がまざっていると、そこだけ合いません。Aの「昭和64年」がまさにそれです。
① まず1人:和暦のまま「S64.1.5」と打つ
HANEAgeを開くと、上に「📅 和暦変換」「🎂 年齢計算」「🔄 生まれ年」の3つのタブが並んでいます。どのタブの中にも、「1件(1人)ずつ」と「まとめて」の2つのタブがあります。まずは「🎂 年齢計算」の「👤 1人ずつ」で試しました。
いちばん上に「生年月日を文字で入れる(和暦でもOK)」という欄があります。履歴書の表記をそのまま打てばよく、「昭和64年1月5日」でも、略した「S64.1.5」でも読んでくれました。基準日には選考日の2026年9月22日を入れます。
西暦に直してから打ち直す、という手間がありません。「どう読んだか」を入力欄のすぐ下に書き返してくれるので、略記で打っても読み違いがないか、その場で確かめられます。
② 「1989年」だけだと2つ出る。年月日まで入れれば1つに決まる
念のため「📅 和暦変換」タブの「1件ずつ」でも確かめました。いちばん上の「和暦 → 西暦」で昭和64年を選ぶと1989年と出て、「※改元があった年です」と添えられます。逆に、年だけを入れる「西暦 → 和暦」に1989と入れると、「昭和64年 / 平成元年」と2つ並びます。1989年は、1月7日までが昭和64年、1月8日からが平成元年だからです。
そのすぐ下に「年月日で変換」の欄があり、こちらに1989/1/5と入れると昭和64年1月5日と1つに決まりました。和暦を入れれば西暦に、西暦を入れれば和暦に、向きは自動で判定されます。
改元日そのものは、同じタブのいちばん下にある「元号の一覧」に載っています。
③ 3名まとめて:「まとめて」に切り替えて貼り付ける
1人ずつでも速いのですが、名簿なら全員を一度に出したいところです。年齢計算のタブのまま、隣の「👥 まとめて(名簿など)」タブに切り替え、1行に1人ずつ生年月日を貼り付けました。和暦と西暦、「昭和」と「S」の略記がまざっていてもかまいません。氏名(ここではA〜C)を同じ行に書いておくと、右端の「メモ」の列に残ります。
ためしに、わざと間違えた4行目「D 昭和64年1月9日」も入れておきました。
画面に出た一覧は、こうなりました。
| 入力 | 西暦 | 和暦 | 満年齢 | 数え年 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 昭和64年1月5日 | 1989/01/05 | 昭和64年1月5日 | 37歳 | 38歳 | A |
| S47.11.3 | 1972/11/03 | 昭和47年11月3日 | 53歳 | 55歳 | B |
| H17.8.20 | 2005/08/20 | 平成17年8月20日 | 21歳 | 22歳 | C |
うれしかったのは、4行目のようなありえない日付を、黙って近い日に直さずに止めてくれるところです。「昭和64年1月9日」は実在しない日付で、履歴書の書き間違いか、こちらの打ち間違いのどちらかです。しかも「その日は平成元年1月9日です」と正しい書き方まで添えてくれるので、元の書類を見返すときの手がかりになります。全体の件数と「読めなかった行 1件」も一覧の上に出るので、見落としません。
④ 表計算へは、コピー1回かCSVで
一覧の下には「表計算に貼る形でコピー」と「CSVで保存」のボタンがあります。コピーしてから表計算ソフトのセルに貼ると、「入力・西暦・和暦・満年齢・数え年・学年の目安・メモ・備考」の8列にそのまま分かれて入りました。
nenrei_20260922.csv)。
⑤ 年齢はいらず、日付だけ直したいときは和暦変換の「まとめて」
名簿とは別に、契約日や入社日のような「日付だけを和暦⇔西暦に直したい」一覧もあります。こちらは「📅 和暦変換」タブの「📋 まとめて(何件でも)」に貼り付けます。日付だけでなく「昭和50年」のような年だけの行もまぜられ、一覧の上のチェックで西暦・和暦のうしろに曜日も付けられました。
こちらも「表計算に貼る形でコピー」と「CSVで保存」ができます。年齢計算の「まとめて」と同じ列の並び(入力・西暦・和暦・メモ)なので、迷わずに使えました。
⑥ Bだけ、満年齢と数え年の差が2歳ある
一覧を見ると、Bだけ満年齢と数え年が2歳違います。基準日の9月22日にはまだ11月3日の誕生日が来ていないぶん、差が1つ広がるためです。AとCは誕生日が済んでいるので、差は1歳でした。
⑦ 4月1日生まれ:「法律上の数え方」に切り替える
年度の境目で迷いやすいのが4月1日生まれです。平成15年4月1日生まれ(2003年4月1日)、基準日を年度末の2026年3月31日にして試しました。
日本の法律では、年齢は誕生日の前日に1つ増えるものとして扱われます(年齢計算ニ関スル法律)。4月1日生まれが早生まれの学年に入るのはこのためです。HANEAgeはふだん、一般的な「誕生日当日に1つ増える」で数えるので、そのままだと3月31日時点は22歳。「法律上の数え方で計算する」にチェックを入れると23歳に切り替わりました。
同じチェックは年齢計算の「まとめて」の画面にもあります。年度末時点の年齢や、年齢で区切る制度の判定のように「その日ちょうど」が効く名簿では、ここにチェックを入れてから一覧を出せば、全員ぶんが法律上の数え方でそろいます。どちらで数えたかは一覧の上にも書かれるので、あとから見返しても迷いません。
⑧ 「今40歳」しか分からないときは、生まれ年のタブ
おまけで、生年月日ではなく年齢だけが分かっている場合も見ておきました。「🔄 生まれ年」タブの「1人ずつ」で、満年齢を入れるだけです。答えは和暦変換と同じように、右側の茶色い欄に出ます。
年齢からは生まれ年を1年に絞れないので、2通りを並べてくれます。書類の数字には使えませんが、当たりを付けるには十分でした。こちらにも「📋 まとめて(何人でも)」のタブがあり、「山田 40歳」のように1行に1人ずつ貼れば、2通りの生まれ年が一覧になります。
気をつけたいこと
| 年齢は年月日まで入れる | 「昭和64年」のように年だけの行は、年齢計算の「まとめて」では「日付が見つかりません」になります。年だけを和暦⇔西暦に直したいときは、「和暦変換」タブの「まとめて」なら年だけの行も変換できます。 |
|---|---|
| 明治より前 | 年齢計算は明治以降(1868年1月25日〜)の生年月日だけです。和暦変換は大化(645年)までさかのぼれますが、明治5年までは旧暦なので、月日は西暦に直さず年だけを変換します。 |
| 学年の目安は目安 | 生年月日からの計算なので、休学や留学があれば実際の学年とは違います。学校に通う年ごろを外れると空欄になります。 |
| 読めなかった行 | 赤字になった行は、コピーやCSVでは「入力」列に元の文字がそのまま入り、「備考」列に理由が入ります。直して貼り直せば、ふつうの行に戻ります。 |
データがどこにあるか
かかった時間
| やったこと | 時間 |
|---|---|
| 1人ぶんを「S64.1.5」と打って、年齢と和暦を確かめる | 1分 |
| 「1989年」の変換と「年月日で変換」を見比べる | 1分 |
| 3名ぶんを「まとめて」に貼り付け、基準日を選考日にする | 1分 |
| 表計算に貼る形でコピーして、名簿に貼る | 1分 |
| 4月1日生まれで、法律上の数え方を試す | 1分 |
画面の前での作業は5分ほどでした。名簿づくりそのものは、貼り付けてコピーするだけの2分です。人数が増えても、貼り付ける行が増えるだけで手順は変わりません。
次回への申し送り
- 和暦は直さずに、そのまま入れる。「昭和64年1月5日」「S64.1.5」「H17.8.20」、全角数字でも読める。読んだ結果は入力欄の下に出るので、そこだけ見る。
- 名簿は年齢計算の「まとめて」へ。1行に1人、氏名を同じ行に書いておけば右端の「メモ」列に残る。
- 日付だけ直すなら和暦変換の「まとめて」へ。年だけの行もまぜられて、曜日も付けられる。
- 基準日を先にそろえる。開いた時点では今日の日付。選考日や契約日に変えてから貼る。
- 赤字の行は、書類を見返す合図。「昭和64年1月9日」のような実在しない日付は、正しい書き方と一緒に止めてくれる。
- 表計算へは「表計算に貼る形でコピー」。年齢は数字だけで入る。残しておくならCSVで保存。
- 名簿に書き写すのは満年齢。一覧では満年齢が太字。誕生日前の人は数え年と2歳違う。
- 年度末や制度の区切りは「法律上の数え方」にチェック。4月1日生まれは3月31日の時点で1つ上になる。
- 古い元号は和暦変換のタブで。大化から慶応まで選べて、その年のできごとや人物の年齢も出る(年単位)。
- 改元の年は、年月日まで入れる。1989年は1月7日までが昭和64年、1月8日からが平成元年。年だけだと2つ出るのが正しい。

